久々にガンプラなど。
理由もつけずにただただひたすら怠惰に過ごしていたが、重い腰を上げて手作業。とは言ってもガッツリ改造フル塗装とかいうハイカロリーな事が出来る程度には心身癒えておらず、故にほぼ無改造での作成となる。しかしながらまぁ欲は出るもので、チャレンジしてみたくなった面出し・エッジ出しなる作業と部分塗装、ちょっとした差し替えなどは行っている。
使用キットはプレバンから到着以来開梱すらされずに積まれていたHGUCマドロック。改造する時に無意識に「本機は戦時中に行動不能になったとは言えそれはあくまで砲撃プラットフォーム兼パワーパックを損傷し戦闘能力を喪失したからであり戦後に於いては地上に残された貴重なRX78シリーズであること、また損傷にしてもRXシリーズ特有のユニット構造により修復も容易である為……」などと理屈を捏ねはしたが、まぁ手慰みの域を出ないので自己満足である。
現状、正直言うと面白い作業ではない。延々と刃を滑らせ、ヤスリをかけ、吹いて拭いて見比べての繰り返しが続く。荒廃しきった卓上には有象無象のゴミやガラクタが散らばり、幾つかの道具はその姿を消した。まったくもって快適とは言えない。しかし片付ける時間的余裕も無い。
このガンプラを完成出来れば俺はもう一歩前へ進めるんだとかいうアニメチックな台詞を吐くつもりもない。ただ、やってみたくなっただけなのだ。
ハンガーを買った。
FMA製ヘビーウェイトタクティカルハンガー。
読んで字の如く重量物の懸架に耐えられるタフネスなハンガー。こんなもんが何故必要なのかと言えば、まぁタクティカルって書いてある通りである。オサレなシャツとは無縁のクッソゴツいアイテムを吊るすヤツ。
弱っちいしそう場数も踏んじゃいないが一応レベルでサバゲーマーである。コスっぽくキメたくなって買い集めたプレートキャリアやチェストリグも何着かあり、そいつらを吊るしておく必要があって買った。
普通のハンガーじゃ駄目なのかと言われそうだが、駄目なのだ。詳しくはプレートキャリアとかで画像検索してもらえれば分かるが、襟の辺りの開口部は結構広いし、肩にかかる部分なんてのはバンドでしかないので三角形の針金ハンガーだと普通に滑り落ちる。しかもこいつら厚手のナイロンで出来てるし、ポーチをつけたりポーチにマガジン挿しっぱなしにしてたりした日には総重量がヤバい事になって余計に滑り落ちたり、或いはその重さに耐えかねてハンガーそのものが変形しかねない。
そこでこういう手合のを吊るす専門のハンガーの出番だ。
三角形というよりは幅広水平のシルエットでもって滑落のリスクを格段に下げ、そしてこれまた鉄骨の様なH字型のアームで抜群の本体剛性と耐荷重を確保。貼ってあるステッカーには「WILL HOLD OVER150 POUNDS」とか書かれてるから、計算を間違えてなければ自分がぶら下がっても大丈夫なハズだ。危ないのでやらない。
欠点は大きく3つある。
1つ目。高い。Amazonで1本1700円弱で購入した。2本買ったので3400円程。東京マルイのエアコキが買えてしまう。
2つ目。重い。ハンガーの重量だけで400g近くある。手軽にひょいひょいかけて下ろしてを出来るかと言われれば微妙である。というか装備品を吊るせば更に重くなる。自分の装備を考えると最大で7kg程度は覚悟しなければならない。そこまでゴテ盛りにして何をしようというのか。バカのやることであるので普通ならもう少し手軽に扱えるのかも知れない。本体に肉の付く前に装備ばかり盛っても仕方ない。
3つ目。デカイ。前述した様に本体はH字状になっている。つまりハンガーのテッペンのフック部もゴッツくなってしまっている。目測でおよそ3cm弱。ドア上から吊るそうにも市販のS字フックではまずかからない。専用のフックが必要になる。そんなもんを探すのは面倒なのでフリー配布のS字フックのデータを改竄して対応した幅を持つフックを再設計し3Dプリンタで製造した。フル装備を吊るしたら折れそうな気がするのでヒヤヒヤしている。
総じて一般の方向を向いた商品ではない。某かの特殊な器具をどうにかするのに特化したモノ故使い勝手はそこまで良いわけではない。
どうしようもない時にだけどうにかしてくれる。そんなアイテムだ。
愛銃に慣れない
いや、愛していると言える程には使い込んではいないのだが。
マルシン製モデルガン、M9ドルフィン・ヘビーウエイト。「オートならガバ最初に持っとけ」という金言を無視して買ってからそろそろ1年になる。カートリッジも結局15発は手元にあるのでマガジンを一杯に出来る様になった。
発火は僅かに数度。オートなので音は小さいのだが、休みの日はついだらけて何もしないまま夜が来てしまっている。とは言えリボルバーもチーフスを数度ぶっ放しただけなので、結局モデルガンの発火という行為それ自体が全く出来ていない。SAAに至っては未発火のまま手慰みにふらふらくるくると不格好な回転をやらされているだけだ。
おかげで鉄砲を持った時に必要な所作が全く身に付かない。辛うじてグリップとエイムは出来るがそれでも手が小さい為に肉厚なダブルカラムを握るとどうしても親指がオフセット気味になってしまう。効き目が左なので右手で持つとプッシュ&プルが不格好な力の入れ方になるのも問題だ。
しかし、最大の問題は分解した時にある。モデルガンは発火したら手入れが必須と言っても過言ではない。花火のちゃちいのレベルではあるが火薬を使う玩具であり、金属やら樹脂やらがその力とバネの力でガツンガツンと動くのだから、あちこちに擦れ跡が出来たり燃焼カスがついたりする。その洗浄・清掃の過程で分解は当然必要になり、そしてその手順が実銃のそれとほぼ同一である事がモデルガンの醍醐味なのだが、これがすこぶる苦手なのだ。分解するまでは良い。分解し、再結合するのがうまくいかない。
バレルとリコイルスプリング、スプリングガイドをスライドに押し込む。その後、スライドをフレームに差し込む最後の一手が決まらない。スライドが戻り切らず、故にテイクダウンレバーが回せないのだ。あちこちのブログやらサイトやらでは「バレルを押し込みつつ回せば元に戻せる」などと書いちゃいるが、それが出来たら苦労はせんのだ。
扱いの簡便さからリボルバーばかりに手が伸び、そしてたまにはオートも触らんとな……と手を伸ばしては悪戦苦闘の泥沼にもつれ込む。エキストラクタに備えられているローディングインジケータで確認すればよかろうものを、わざわざスライドを少しだけ引いてカートリッジの金色の輝きを視認したくなる。バレルのショートリコイルが始まるか始まらないかのギリギリまでスライドを引き、ちらりと視線を落とし、そこに真鍮の光が自己主張するのを認めれば、手を離してしっかりと撃発準備を整え……られない。たまに閉鎖が不完全となる。
スライドの動きが悪いだけだと思いたい。シリコンを吹いてひたすらスライドをがちゃがちゃやる日が続く。
やってもうた。
確かにショッキングなことでもないと文章にはならなかろうと考えていたのは自分だが、しかし深夜テンションで新しいカメラをポチるバカがこの世にまだ存在したとは。
SJCAM SJ8Pro。アクションカム。しかもフルキットで。
何を撮ろうというのか。撮ってどうしようというのか。目的の無い買い物はまぁ自分の悪癖として長らく付き合っては来たがしかしここまで「目的のあろうモノ」を脳死買いしたのは久々である。
しかしまぁ買ってしまったからには仕方あるまい。友人とログを取る必要のある趣味話をする時なりディズニーに行ったりした時なり、或いは対戦玩具やアナログゲーム等で遊ぶ時にでも持ち出すことにしたい。
しかしフルキットと銘打ってはいてもまだまだマウンタ等に不足は見られる。ここからどのように用途を見定めて、どのように外部品を調達していくか。AliExpressの出荷がまた落ち着いたらじっくり考えていきたい。