『虚之杜』社務所より

situation started:2017/07/09 restarted:2019/10/28

ハンガーを買った。

 FMA製ヘビーウェイトタクティカルハンガー。
 読んで字の如く重量物の懸架に耐えられるタフネスなハンガー。こんなもんが何故必要なのかと言えば、まぁタクティカルって書いてある通りである。オサレなシャツとは無縁のクッソゴツいアイテムを吊るすヤツ。
 弱っちいしそう場数も踏んじゃいないが一応レベルでサバゲーマーである。コスっぽくキメたくなって買い集めたプレートキャリアやチェストリグも何着かあり、そいつらを吊るしておく必要があって買った。
 普通のハンガーじゃ駄目なのかと言われそうだが、駄目なのだ。詳しくはプレートキャリアとかで画像検索してもらえれば分かるが、襟の辺りの開口部は結構広いし、肩にかかる部分なんてのはバンドでしかないので三角形の針金ハンガーだと普通に滑り落ちる。しかもこいつら厚手のナイロンで出来てるし、ポーチをつけたりポーチにマガジン挿しっぱなしにしてたりした日には総重量がヤバい事になって余計に滑り落ちたり、或いはその重さに耐えかねてハンガーそのものが変形しかねない。
 そこでこういう手合のを吊るす専門のハンガーの出番だ。
 三角形というよりは幅広水平のシルエットでもって滑落のリスクを格段に下げ、そしてこれまた鉄骨の様なH字型のアームで抜群の本体剛性と耐荷重を確保。貼ってあるステッカーには「WILL HOLD OVER150 POUNDS」とか書かれてるから、計算を間違えてなければ自分がぶら下がっても大丈夫なハズだ。危ないのでやらない。
 欠点は大きく3つある。
 1つ目。高い。Amazonで1本1700円弱で購入した。2本買ったので3400円程。東京マルイのエアコキが買えてしまう。
 2つ目。重い。ハンガーの重量だけで400g近くある。手軽にひょいひょいかけて下ろしてを出来るかと言われれば微妙である。というか装備品を吊るせば更に重くなる。自分の装備を考えると最大で7kg程度は覚悟しなければならない。そこまでゴテ盛りにして何をしようというのか。バカのやることであるので普通ならもう少し手軽に扱えるのかも知れない。本体に肉の付く前に装備ばかり盛っても仕方ない。
 3つ目。デカイ。前述した様に本体はH字状になっている。つまりハンガーのテッペンのフック部もゴッツくなってしまっている。目測でおよそ3cm弱。ドア上から吊るそうにも市販のS字フックではまずかからない。専用のフックが必要になる。そんなもんを探すのは面倒なのでフリー配布のS字フックのデータを改竄して対応した幅を持つフックを再設計し3Dプリンタで製造した。フル装備を吊るしたら折れそうな気がするのでヒヤヒヤしている。

 総じて一般の方向を向いた商品ではない。某かの特殊な器具をどうにかするのに特化したモノ故使い勝手はそこまで良いわけではない。
 どうしようもない時にだけどうにかしてくれる。そんなアイテムだ。